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経済活動と環境保護って相反するのだろうか?

  • 2010/01/12

 民主党が示したCO2の25%削減方針、日本の経済活動を犠牲にして、環境を守るのか!などという論説を目にします。
 それって未来を見据えた正しい考え方なんだろうか。確かに、我が国の経済が全く今の形のままでこれから数十年も推移していくなら、こうした考えもあり得るのかもしれない。
 ポイントは「このままでは地球環境は持ちこたえられない」という事実、「変わらざるを得ない」という世界中の人々の危機意識だと思います。
 僕は、これから2020年までの10年間に、この社会は「ECO」の概念を基盤に大きくドラスティックに変わっていくと思います。「10年で…?」と言う方もいらっしゃるでしょう。しかし、アナログからデジタルに、ものすごいスピードで変容していった過去をみても、時代の移ろいは恐ろしく速い。あり得ないことではないと思います。
 極めて優秀で高い技術力をもった日本の企業は、こうした変容に順応していくと思います。そして、政治・政策も単に「コンクリートから人へ」という考えだけでなく、いかに、経済と環境の両立をはかっていくのかという方向に力点が置かれることでしょう。
 コンクリートでがちがちに固められた川岸は、いつか寿命が尽きます。作り替えの時期が来ます。そうした護岸工事を、もとの自然のままの姿にもどすような公共事業もあり得るはずです。寿命が尽きたダムを単に造りかえるだけでなく、元通りの自然の貯水力を生かす形にもどす公共事業はないんだろうか、もったいないと思われるかもしれませんが、その後にかかるランニングコストを考えたら決して無駄な投資ではないはずです。
 太陽光利用なども、今以上に大きなビジネスに発展していくはずです。みんなで知恵を出していく、そして、世界にその知恵を発信していく、それが大国日本のあるべき姿だと思います。
 素人の浅はかな考えであることはお許しを。ただ、子どもたちに、これからを生きる子どもたちに、この環境をきちんとつなげていく。そのためにみんなが力を合わせていく。小学生の授業でも、こんなことは当たり前にとりあげられています。