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新型コロナウイルス、学校における対応は?

  • 2020/02/18

本日の文部科学部会。学校等における新型コロナウイルス感染の対策について、文部科学省からヒアリングを行った。

今後、学校に通う子どもたちや教職員から感染が確認される可能性もあるだろう。その場合、自治体や学校はどのような判断をすべきか。出席停止、学級閉鎖、臨時休校など、とるべき措置は多くある。現場で判断に困らないよう文科省が一定の方針を事前に示すことが大切だ。

現在、中国にある日本人学校に通う日本の子どもたちは5100人。このうち、現在3300人が日本に一時帰国している。

この3300人の子どもたちの就学機会は確保されているのか。これが私の大きな問題意識だ。

この子どもたちの大半は今も中国の日本人学校に籍を置く。日本の学校に転入するといわゆる二重学籍となる。実はこの二重学籍は法令上禁止されていない。海外日本人学校に籍を置きながら、日本国内の学校に転入学しても問題はないのだ。

文科省によると、二重学籍になることを理由に転入学を拒む学校も散見されるとのこと。子どもたちの学びを保障することは学校の責務だ。他の子どもの保護者の反対やいじめなどを心配して転入学をためらう学校もあるようだが、それがないように指導することが大切だろう。

日本に帰国している子どもたちは現状のままではいつ中国に戻れるのかわからない。居住地域の学校に通い、多くの友だちと貴重な体験を積み重ねてもらうことを願うばかりだ。

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