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人のふり見て…

  • 2014/04/16

たとえ気の合わない、好ましいと思わない相手であっても、その言い分や実績をふまえ、一定の敬意を払うことは人として当然の立ち居振る舞いであろう。
ましてや人を導くリーダー的立場、あるいはその立場によって大きな権力を与えられている人間ならば、こうした寛容の姿勢や人柄こそがさらなる尊敬や人望を集めることになるのだろう。
どの世界でも通じる考えだと思っていたが、どうやら政治の一部の世界では違うらしい。
「民主党は3年の政権時代、教育改革は何をやったのか?」
おまえたちは何もやってないじゃないかとばかりの総理の強弁である。
先日の衆院本会議、地方教育行政の改革に関しての我が党議員の質問への答弁だ。
民主党政権では、自民党政権時代とは大きく違い、公共事業を削減しつつ、教育予算を大幅に増やした。
小学校低学年で少人数学級を導入し、きめ細かな指導体制を確立した。
高等学校の実質無償化を初めて実現し、家庭環境による教育格差の是正をすすめた。
奨学金の所得連動返済の考え方を導入した。
これを「何もやってない」と言われるのか。
何もご存じないのだろうか。
僕に言わせれば、安倍政権の進める教育改革こそ不毛の改革だ。
現場感覚が希薄すぎる。
免許更新制が何を生んだか。
道徳の教科化によっていじめなどの課題は克服できるか。
数え上げればきりがないが、あまり過ぎるとどなたかと同じになってしまう。
改革の効果をしっかり見極め、必要なことは必要、よいことはよい、必要ないことは必要ないと申し上げていく。
政治家として「人のふり見て我がふり直す」だ。