子どもの貧困について
- 2010/04/25
今日は、豊川と豊橋で地域協議会の催しにお邪魔しました。
いずれの会場も、ご家族連れで一杯!
アトラクションに参加したり、景品をもらったりする子どもたちの楽しそうな表情に、思わず私も
お弁当を広げて、お父さんやお母さんと楽しそうに話す子どもたち。本当に幸せそうです。
しかし、この国の子どもたちのほとんどが、このように幸せな状況かというと、必ずしもそうではありません。
日本の子どもたちの貧困は、大変な勢いで進んでおり、今や7人に1人が貧困状態にあるといわれています。80年代後半には、10人に1人であったことを考えると、この増加ぶりは異常です。
もうひとつ、日本の子どもの貧困率には、他の先進国に比べ大きな特徴があります。それは、一人親家庭の貧困率が高いということです。主要な先進国の中では、最も高い率となっています。
これは、旧政権が子どもの貧困の問題に目を向けなかったこと、そして、政府として貧困解消のための具体的な施策をうってこなかったことに原因があります。
教師時代に多くの子どもたちを見てきました。様々な環境に苦しむ子どもが多くいました。
親から十分な保護を受けられず、児童養護施設にお願いせざる終えなかった子もいました。
遠足の弁当の用意がされず、私が、こっそりコンビニ弁当を買ってくる、こんなことも幾度かありました。
しかし、その親たちを責めることはできませんでした。親たちも厳しい状況の中で、苦しんでいたからです。
長引く経済状況の中、こうした子どもたちは、従前よりさらに増えていると思います。そして、この子どもの貧困の問題は、非正規雇用の拡大やワーキングプアなどの存在と決して無縁ではないのです。
教育や労働の問題に長く携わってきた自分が、誰よりも目を向けなければならない政治課題であると思っています。