直球ど真ん中

TOP >  直球ど真ん中 >  デンタル・ネグレクト

デンタル・ネグレクト

  • 2012/04/06

身体的な子どもへの虐待、ネグレクトなどに関する事件が後を絶ちません。
先日の文教科学委員会でも、こうした課題認識を問い、家庭教育が困難な時代に社会ぐるみで支援する体制の強化を訴えました。
手もとに「歯科医療、歯科保健にかかわる人のための子どもの虐待対応マニュアル」という冊子があります。
愛知県が発行したものですが、内容は歯科医さんなどに向けたもので、歯科医師会が中心になって編集したもののようです。
学校などでの歯科検診や日常の診療の際などに、歯科の視点から児童虐待の早期発見・対応などに生かそうとするものです。
詳細は承知していませんが、こうした取り組みを歯科医師会等と自治体とが連携してすすめていることは全国的にも珍しいのではないでしょうか。
確かに歯科医や医師のみなさんであれば、子どもに必要な治療を適時受けさせているか、身体に不自然な状況がないか、受付時や診察時の挙動に不審な点がないかなど、虐待が疑われる状況を発見することも時に可能であると思います。
このマニュアルには、早期発見にむけた視点や、その際の対応方法などが記してあり、実用的なものとなっています。
愛知県歯科医師会や県の取り組みに敬意を表します。また、こうした取り組みが全国に拡充していくことが必要だと思います。
議員間でも機会を見て一度議論したいと思います。
理不尽な環境の中、苦しむ子どもたちを救うために。