直球ど真ん中

TOP >  直球ど真ん中 >  休暇の効用!

休暇の効用!

  • 2012/05/30

党内に「休暇のあり方検討プロジェクトチーム」が設置されています。
休暇をとりやすい環境をつくることで、人々の生活を豊かにし、社会全体の労働生産性を向上させようという考えに基づくものです。
今日の文部科学部門の会議で活動の状況報告がありました。
興味深い指摘が数点あったのでご紹介します。
有給休暇の消化率はフランス、デンマーク、スペイン、イギリス等欧州各国では100%です。
勤勉さが伝えられるドイツでも90%以上。
これに対してわが国は50%を下回っています。
休暇というと生産性を阻害するようなイメージがありますが、むしろ逆。
過去に政府が行った調査によると、有給休暇を完全消化することによって、12兆円の経済効果と150万人の雇用が見込まれるとされています。
教育面での効果も期待大です。
家族のふれあい、自然体験等のさまざまな経験は子どもの心を成長させます。
フランスでは、2月から3月、4月から5月に全国を3つのゾーンに分けてそれぞれ2週間の休暇日程を定めます。
この日程を定めるのは教育担当大臣です。子どもの休みに合わせて親が休暇をとる仕組みです。
日本では、学校五日制についても大人の目線から批判が出るような状況もあります。
メリハリのある生活を送ることでより学習効果を挙げるためにはどうしたらよいか。
そんな視点からフランスの初等教育は週休3日(水、土、日の休み)と、前述の2週間の連続休暇が設定されているんですね。
僕もずっと仕事人間で、公務員だったころも有給休暇を積極的に消化することはありませんでした。
むしろそれが自身の美学でもあったような…。
日本経済の再生と教育成果の最大化のためのカギは休暇にあり!
議論を深めるべき内容ですね。