介護離職ゼロへの道筋は?
- 2015/11/13
安倍政権の掲げる「1億活躍社会」。新3本の矢のひとつが「介護離職者ゼロ」だ。
すばらしい目標です。何としても実現しなければならない。がしかし…。
2020年代初頭までに特別養護老人ホームなどを利用できる高齢者を40万人にするとのこと。
問題はどうやって実現するのかだが、どうもよくわからない。
1年に10万人の方々が介護を理由に仕事を離れている。もっと深刻なのは、介護に従事する方が介護の仕事をやめてしまうケースの多さだ。
年間20万人の方が介護の仕事をやめているとの試算もある。
働く人がいないのに、受け皿ばかりを増やしてどう対応するのか。
今必要なことは、介護に従事する人たちの労働条件の改善だ。他業務平均と比べ10万円以上も低い月収。体力的にも過酷な業務。
これでは人は集まらない。このことに対する根本的な対策がみえない。これでは目標を打ち上げるばかりで実現は難しいだろう。
超高齢化社会の到来はある意味でチャンスだ。増え続ける介護や医療の需要をマイナスととらえず、新たな総活躍社会創造への動機にしていかなければならない。
少子化対策といい、GDPアップの方策といい、方向性は理解できるが、手だてに知恵と現場感覚がない。
国会での深い議論が必要だ。
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