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給付型奨学金導入法案が委員会で可決されました。

  • 2017/03/30

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今日の委員会で日本学生支援機構法の一部を改正する法律案が可決されました。

いわゆる給付型奨学金導入を可能とする法案です。

規模的にはまだまだ小さいものですが、この法案が成立することにより、今後の規模拡大に向けた議論も加速するものと思っています。

採決にあたり、制度の細かな点の確認を含め、50分間の質問を行いました。

特に、今後給付を受ける者は、高校在学中に高校から推薦を受けることになります。

初年度の規模は二万人です。一校につき、一人から五人を推薦という学校がもっとも多くなります。

あまり知られていませんが、例えば高校三年生の一学期に給付型奨学金の対象に選ばれたとします。各学校に分けられた枠の中の人数です。その高校生が仮に大学受験に失敗したとすると、必然的にこの者は給付型奨学金を受けることができません。また、対象に選ばれた者が国立大学に合格し進学した場合、この学生は授業料減免の対象となり、自宅生の場合は給付される奨学金を受けることができません。併用が認められていないからです。学校ごとの枠が現実には減ることになります。つまり、二万人という枠はあくまでマックスであって、現実にはこれを大きく下回る可能性が高いのです。

高校の推薦も困難を極めると思います。

こうした懸案についてもさらに検討を進めるよう附帯決議に盛り込みました。

この制度が大きく育つようにさらに取り組みをすすめます。