今回の緊急事態宣言の対象に愛知県が入っていないことがなぜなのかという問い合わせをいただく。

緊急事態宣言の対象地域は、専門家でつくる基本的対処方針等諮問委員会がその妥当性を判断し、決定する。

愛知県が入っていない理由は、発生頻度、感染者増加の状況、医療体制の逼迫度、感染経路不明状況などを総合的に勘案し、対象となった7都府県より緊急性が低いと判断されたためだ。

昨日の議院運営委員会の質疑では、愛知県についても当初対象とするかどうか検討されたことが明らかになった。しかし、感染者数が倍増するのにかかる日数について東京が5日間であるのに対して愛知が2３日以上であること、感染経路不明者が全体の27パーセントと低いことなどが対象から外れた理由とされた。

個人的には、感染の拡がりが始まった当初、相談件数が東京の10分の1以下であったにも関わらず、東京よりも多くのPCR検査を実施していたことなど、対策が充実していたことも理由の一つでないかと考えている。

しかし、状況は決して楽観できるものではない。昨日、感染が確認された方も県内で21人と非常に多い。今後の状況次第では即座に愛知も対象地域に加えることが必要だ。当然のことながら、躊躇なく必要な判断をするよう政府に働きかけをしたいと考えている。