どうして勉強しなくてはいけないの?
- 2010/05/01
私立高校に通う長女は、今日5月1日も登校です。巷はゴールデンウィーク真っ盛りなのに…。
「気の毒に」とついつい思ってしまいましたが、本人はそれほど苦痛でもないようです。
長女に「なんで勉強がんばってんの?」と聞いたら、返ってきた答えは「だって大学に行きたいもん!」
「なぜ大学に行きたいの?」「だって、将来学校の先生になりたいし」
そうか、大学へ行くのも、先生になるためのスモールステップだったか。
みなさんは、子どもたちに「どうして勉強しなくてはいけないの?」と聞かれたらどう答えますか?
今、日本社会は、「勉強すれば報われる」と多くの人が期待できる社会ではなくなっています。終身雇用や新卒採用などの日本社会の根本にあった仕組みはもはや崩れつつあります。
いわゆる一流大学を出ても就職できない・リストラされるなどの現実を目の当たりにする子どもたちに、勉強を「将来の飯の種」につなげ、その必要性を説くことは難しいと思います。
僕は、前述の問いには、多分こう答えます。
「勉強はしなくてはいけないよ。それはあなたのためになるからだよ。何がためになるか、それは勉強した人にしか分からないけどね。」
学歴や資格を得るためでなく、生きて働くために勉強する。生きて働くためには、さまざまな情報が氾濫する社会の中で、それを生かし、自ら考え、自らの目標に向かって、合理的に活動し、ベターな決断を繰り返していく。そして自分のため、家族のため、社会のために、価値ある人生を生きる。それが勉強することの意味ではないでしょうか。
娘と話していて、彼女が今日の休日も楽しげに学校に行ったもう一つの理由がわかりました。
今日の授業は半日で、昼からは友達と映画。
「アリス…」を観てきたみたいです。なんだ、そんな約束してたのか。そりゃ学校行くのも楽しいわけですね。