進展する少子化と進展しない普天間問題に思うこと
- 2010/05/05
今日の新聞から、とても気になるふたつの問題をとりあげたいと思います。
ひとつは、今年4月1日現在の日本の子ども(14歳以下)の人口が前年より19万人減ったとの報道。
実に29年連続の減少です。
都道府県別の子どもの割合をみると、わが愛知県は全国平均の13.3%と比べると、やや高い14.6%です。
しかしこの愛知でさえ、他の統計をみると、平成元年から昨年10月までに、子どもの人口は0.84倍に、65歳以上のお年寄りの人口は2.33倍になっているのです。この20年ちょっとの間にです。
いかに急速に少子高齢化がすすんでいるか分かっていただけると思います。
私の大きな夢の1つは、この少子高齢化の進展をくい止め、いずれはこの日本が子どもたちの笑顔であふれかえる状況をつくることです。あまりにも大きなことですので、あえて夢としましたが、政治の力で一歩一歩夢に近づくことは可能だと思います。
ふたつめは、やはり普天間基地の移設問題です。
鳩山首相が沖縄を訪問し、関係者に、全面的な県外移設を断念した旨伝えたとされています。
普天間の危険性を除去したい。沖縄の皆さんの基地負担を少しでも軽減したいという総理の考えはよく分かりますし、当然のことだと思います。また、そのために大変な努力をしてみえることも理解できます。
そもそもこの問題は、自民党政権下の96年に普天間基地の返還が合意され、辺野古沖に移設の方針が決まるまで実に10年の期間がかかっています。
しかし、期限とされる5月末まであとわずか。
「分別の上の分別」が必要な問題でもあり、「分別過ぎれば愚にかえる」こともあるのかもしれません。
いずれにしても、将来的にどのようにこの基地負担をなくしていくのかという長期ビジョンをもちつつ、今をどうするかを決断されることと思います。平和を希求する者のひとりとして、この政治的決断がどうされるのかをきっちりみていきたいと思います。