悲しい出来事に
- 2010/05/17
事の次第、詳細は定かではありませんが、つい先ほど観ていたニュースで、小学2年生の女の子が自宅近くで首など数カ所を刺されて重傷を負ったとの報道が…。
しかも、学校からの下校途中とのこと。
なぜ、こんなことが起きるのか。
やるせない憤りと無力感を感じます。
小学校入学時に防犯ブザーを配布する自治体も多くあります。
GPS付きの携帯を幼い子どもにもたせることも珍しくはありません。
学校では、子どもたちが登下校中にこうした被害に遭わないために、できるだけ集団での活動をさせています。
名古屋でもスクールガードリーダーのみなさんが下校中の安全を見守ってくださる制度があります。
しかし、いずれも完全に安全を保障するものではありません。
やはり、地域の目、地域のつながりが、もっとも効果的に被害の未然防止につながるのではないでしょうか。
今、地域によっては、例えば老人会の皆さんが力を合わせて下校中の子どもたちを見守ってくださるような取り組みが増えています。
こうした取り組みを広げていくためには、やはり、学校と地域社会のつながりをさらに強いものにしていく。「おらが村の学校」という意識を多くの皆さんにもっていただく。そのために教員も地域に積極的に関わっていく、こんなことが必要です。
一部で進んでいる小学校区の自由化、言い換えると、地域の子どもが地域の学校に通わないシステムには、こうした観点から問題があるのではないでしょうか。
子どもたちが安全に思い切り走り回れる環境を作ることも、「まさに人を大切にする政治」の役割です。
事件にあった女の子の命に別状がないことをただただ祈ります。