WOLF CRY
- 2010/10/25
植物には、自分の葉に、蛾や蝶の幼虫がつくと、揮発性の特殊な物質を出し、幼虫の天敵である寄生蜂などを呼び寄せる不思議な力があるそうです。
しかも、たくさんの幼虫がつけばつくほど多くの物質を出し、多くの天敵を呼び寄せる。これも実に不思議です。
キャベツなどは、ある種類の幼虫がついたときには、実際の幼虫の数よりもさらに多くの物質を出し、いつも以上に天敵の寄生蜂を呼び寄せることがあります。
つまり、実際はそうでないのに、大騒ぎして必要以上に味方を集めるんですね。
これを(WOLF CRY)といいます。狼少年のように嘘の情報を流して、虫を集める。
しかも、このWOLF CRY。早めに手を打たないとダメージが大きい特に害のある幼虫に襲われたときに限るようです。
本当に生き物ってすごいですね。とても科学では説明できないような不思議なことがたくさんありますね。
それにしても、狼少年は嘘を重ねるうちに村人のだれにも信じてもらえなくなりましたが、WOLF CRYもそのうち、呼び寄せた寄生蜂に愛想を尽かされるのでは…。寄生蜂にそこまでの知恵がないことまで承知の上なのでしょうか。
政治の世界にはWOLF CRYは禁物ですね。
賢い国民には通用しませんから…。