日本の目指すべき道は。
- 2010/11/25
北朝鮮の砲撃に関する予算委員会の集中審議に出席し、さきほど会館の自室に戻りました。
それにしても、今回の北朝鮮による韓国への砲撃はあまりにもひどい。民間人の居住地を攻撃し、しかも犠牲者が出ています。許される行為ではありません。言語道断です。国際社会からも強い非難を受けていますが、当然であると思います。これ以上の戦渦の拡がりを許さない。そのために日本がどのような役割を果たすべきなのかを速やかに議論すべきです。中国への働きかけも当然必要だと思います。
昨日、朝日新聞主筆の船橋洋一さんの講演を聴く機会がありました。船橋さんも「北朝鮮が壊れ始めている。意志決定のシステムが変容しつつある」との認識をしてみえました。私たちもこのような認識で朝鮮半島情勢を注視すべきです。韓国・米国との有事の際の計画をきちんと共有すべきです。アメリカの衰退と中国の台頭が世界の常識を変えつつあります。グローバリゼーションの猛烈な進捗が世界中の人々の価値観を変えつつあります。氏も言われていましたが、こうした世界の中で他の国々とどのようなコミュニケーションをはかっていくのか。どのような立ち位置をとっていくのか、日本も難しい選択を迫られているように思います。否応なく極度の緊張感の中に置かれているのです。大変つらく面倒なことですが避けようがありません。
以前にブログでも書きましたが、日本に対する他国民の見方は概ね好意的です。日本のことを尊敬する他国民は多いのです。その理由は様々あったと記憶していますが、マナーがよいことや政治的にクリーンなこと、世界の国々への支援なども挙げられていたのではないでしょうか。日本が目指すべき道は「信頼され尊敬される国」であると思います。秩序を重んじ、平和と協調を基調とし、環境に配慮し、世界中の国が豊かになれるよう国際的な支援を厚くする。豊かな人間性をはぐくむ教育を学校や家庭ですすめ、聡明で穏やかな人格を醸成する。高い技術力をもち知の分野で世界をリードする。夢は広がります。この閉塞感を打破するためにも明確な国家のビジョンというかストーリーを、国民が元気になる未来像を示すべきです。
こんな理想が現実の前で揺らぐのが政治ですが、僕自身は政治家として微力ながら夢を見ていきたいです。選挙の時に夢を語ってきましたから…