高校無償化を考え直せだって?
- 2011/03/02
自民党の皆さんが高校無償化等をバラマキ4Kと称して、所得制限の導入など大幅な予算の削減や組み替えを叫んでいるようです。
高校の無償化や私学への就学支援金がバラマキ?
政局含みであるとはいえ、残念ながら見識を疑わざるを得ません。
高校無償化は恒久的な法として成立し、円滑に実施されている。世論からの評価も概ね良好。この春に高校へ進学する子どもたちも今、多くがまさに受験の真っ最中。進路選択はすでに固まり、少なくとも高校無償化等も加味して希望をしているはず。それを今…。
やはり、子どものことや人々の生活のことはあまり念頭にないんですね。
かつてもこのブログで書きましたが、高校が有償であったこと自体、国際的には極めて非常識なことであったのです。
アメリカではマサチューセッツをはじめいくつかの州で南北戦争以前から高校無償の措置がとられています。イギリスは1944年、フランスは1933年、ドイツに至ってはワイマール体制下の1919年から実施されています。今、先進国の中で高校が有償なのは韓国のみと聞いています。
そこへ1年で後戻りしようと言うのです。
教育や子育ての我が国の公的支出の脆弱さについてはこれまでも訴えて続けてきました。何とか、子どもの未来への先行的な投資を増やしていきたい。誰でも意志さえあれば分け隔てなく学ぶ状況を作っていきたい。そんな思いからです。
このような時代遅れの考えを認めるわけにはいきません!
みなさんそうでしょ。