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再び宮古へ。

  • 2011/06/10

6月8日、参議院文教科学委員会の仲間と、岩手県宮古市に行ってきました。
宮古市長曰く「日本で東京からもっとも遠い(時間がかかる)市」です。
ご承知のように、今回の震災で甚大な被害を受けました。僕が宮古を訪れるのは2度目。前回から1月以上が過ぎ、どのように復興が進んでいるのか確かめたい思いもありました。
被災地では、少しずつ日常が戻ってきています。あれほど多かったがれきの山も、まだまだ濃淡はあるとはいえ、ずいぶん片付きました。
同市にある鍬ヶ崎小学校と田老第一小学校にお邪魔し、職員の皆さんや教育長さんから、現場のニーズを聴取。
気になったことが数点。
・子どもたちの心のケアが思ったよりも進んでいないのでないか。カウンセラーの配置状況はこのままでよいか。
・スクールバスの運行計画など、細かな学校運営に忙殺される職員。事務的な立場で職務を行う方が必要ではないか。
・この後、鍬ヶ崎小では校庭の半分が仮設住宅の用地となる。子どもの活動場所を制限することにつながってしまうが、仕方のないことなのか。
田老地区の様子をみて驚きました。万里の長城とよばれた有名な防潮堤の内側は、だだ広い広場のよう。かつての写真を見ると軒をぶつけ合うように人家が建っていた場所には思えません。
これが「津波たろう」と呼ばれたこの地区の現状です。他地区と比較しても被害が極めて甚大であったことを物語っています。
最後に、鍬ヶ崎小で3月に開かれた卒業証書授与の際の保護者謝辞をご紹介します。
「6年間、めんどうを見てくださってありがとうございました。…こんな大変なことを乗り越えた子供たちは立派に育ってくれると思います。…先生方が助けてくださった命をこれからも一生懸命育てていきます。」
何と重い職務であることか。