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文教委員会。副大臣答弁にあぜん。

  • 2013/02/26

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昨日の文教科学委員会。
会派を代表して、下村大臣以下政務三役、政府参考人に対して質疑を行いました。
内容は、いじめ、体罰、スポーツ界における暴力などについてです。
僕からは、いじめ克服に向けての基本的な考え、道徳教育のあり方、学校選択制の是非、学校におけるマンパワーの充実などについて、大臣の考えを質しました。
大臣からは、教育現場の人的配置の拡大について前向きな答弁を得ましたが、当初予算での大幅な定数増は見送られそうです。文科大臣の思いだけでなく、与党も含め国会全体での理解が深まらなければ実現は困難です。引き続き声をあげていきます。
それにしても、この質疑の中での谷川文部科学副大臣の答弁にはあきれました。
この方は就任後の記者会見で「いじめをなくすためには、怖い先生が学校にいないとだめだ。一番いいのはボクシング、空手、剣道、プロレスも入るかな。いないなら警察OBを雇う。これから関係者の説得に入る」と訳のわからない発言をしたと報じられています。
この事実関係の確認と撤回すべきとの意見を申し上げたところ、撤回の意思は示さず、長々と聞いてもいない持論を展開。やりとりの一部を紹介してもよいのですが、特徴的な発言だけとリあげたと思われるのも心外です。すべてを確認していただいた方がいいと思いますから、正式な議事録ができ次第、アップさせていただきます。
いじめや体罰の問題に対症療法的に対応していっても克服には近づきません。
ましてや恐怖心や力で抑え込もうなど、言語道断だと思います。
子どもの社会は大人社会の鏡であることを認識し、人をいじめる子どもたちにどんな背景があるのか、どんな社会的風潮があるのか、一人一人が認められ自尊心をもって育つためには何が必要であるのか、こうした議論をすべきなんです。
バックデータもない、自身の経験や思い込みによる精神論的な解決をいくら叫んでも、竹槍を持って戦車に向かっていくようなもの。
個人的にどのような教育論を持とうが構いませんが、文部科学副大臣という公の立場にある方は、常に自制し、その影響の大きさを考えて発言すべきです。
居酒屋で身内と飲んでいるときの発言ではないんです。緊張感のなさも残念でなりません。