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つり天井の危険!

  • 2013/05/21

子どもの安全を守る、命を守る。僕の政治活動の大きな目標のひとつです。
通学路の安全対策、いじめ防止対策、学校施設の耐震化などに取り組んできましたが、今日は新たな視点をもうひとつお知らせします。
5月12日に商業紙で、文科省が全国の公立学校の体育館などにある「つり天井」について、原則撤去の方針との報道がなされました。今日、この件について文部科学省の担当者と意見交換をしました。
つり天井といってもぴんとこないかもしれませんね。つり天井というのは、天井裏からつりさげたボルトに石膏ボードなどをぶら下げた構造の天井です。高速道路のトンネルで天井の崩落事故が起きたことは記憶に新しいですが、よく似た構造だと思います。
このつり天井が、震災時などは実に危険なのです。体育館や武道場などの建物そのものが震災で崩壊するということはまず考えられません。東日本大震災でも崩壊の事例はありませんでした。しかし、先述のつり天井が落下したケースは多々ありました。
東京の九段会館で天井が落ち、二人が亡くなった事故もありましたね。
何トンもある天井部材が頭の上に落ちてくるのですから危険この上ありません。
学校施設の耐震化は27年に完了する見込みとなっています。しかし、建物そのものが強固になっても、このような部材「非構造部材」の対応が不十分では、安全が確保されたことにならないのです。
現在公立学校の体育館等の役19パーセントがつり天井となっています。対策も決して難しいことではありません。そもそも体育館に天井なんて必要ないのですから、撤去すればよいのです。
見た目や保温性などで若干の不都合はあるかも知れませんが、それほど大きな問題でもないでしょう。
工事等は一部の国立学校を除いて、学校の設置者である県市町村が行うことになります。(県市町村立学校が多いですからね)
現在であればこうした天井撤去にかかる費用の3分の1は国負担。地方財政措置により実質的な地方負担は13.3パーセント。
天井の耐震点検だけでも国による補助がなされます。是非、こうした制度を利用して、子どもたちの安全確保をはかってほしいと思います。
ちなみに、僕の地元の愛知県。
つり天井のある体育館等が500棟以上あります。割合も全国平均を大きく上回る30パーセント。
地方議員さんや首長さんに一度ご検討をいただきたく存じます。