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なるほど教育改革病か…

  • 2013/06/18

某商業紙で、小野田正利先生の書いた「教育改革病・依存症」という記事を読みました。
まったく思いを同じにする部分が多くありました。
1980年代後半以降、多くの教育改革プランが示され実行されてきたのはご存じの通りです。
氏はこの状況を「失われた25年」と表現しています。
定見なく節操もない改革の翻弄された教育現場、改革によって改善された実感はなく、むしろ現場が苦労して積み上げてきた実践やノウハウが破壊されている現状。
僕のなかでは、この間成果のあった改革は「学校5日制」と「学級定員の減」だけであったとも言えます。
前々から言っているように「教育改革」の最大の問題点は言い出しっぺが誰も責任をとらないことです。
この数年の一般行政主体の教育改革のなかで、数値目標や効率性を追求した結果、教育そのものが大きく変質し、その弊害がまるで子どもや教育現場に起因するかのごとく評価され、また次なる改悪につながるという悪循環です。
一例を挙げましょう。安倍政権の元での「教育再生実行会議」。多くの提言がなされ、中教審に諮問され、実行されようとしています。
土曜授業を復活させるなどというものもありますね。そもそも学校5日制を導入したのは自民党政権です。これがいけないというならば、自省にもとづくものであるのが普通でしょうが、彼らからそんな議論はついぞ聞いたことがありません。
この人たちはいったい…?