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法治国家の危機

  • 2013/06/25

いよいよ会期末まで一日となりました。
昨日、本日と予算委員会に出席。
しかし、与党委員は出席せず。審議は行われずでした。欠席の理由は、「議長不信任決議案」の処理が終わっていないからとのこと。
そもそも参院議長に、不信任決議をつきつけられるような所作はなく、そもそも言いがかりに近いもの。
簡単に言えば、予算委員会で総理以下閣僚が野党から厳しい追及を受ける場面を作りたくない。
アベノミクスもそろそろ正体が見えつつあるし、余計な議論を国民に見せるより、このままやりすごして参院選挙に突入したいということですね。
自作自演の国会劇です。
この終盤国会、予算委員会も決算委員会もテレビ放送が伴う審議は一切行われていません。
安倍総理が第3の矢だかなんだか知らないが、成長戦略なるものをマスコミや国会外で盛んに発信しています。しかし、委員会の場できっちり議論されたことがないのです。
そして今回、憲法63条の規定で国会の求めに対し出席しなければいけないはずの委員会審議に、内閣が応じないというとんでもないことが起きています。
憲法を守らない内閣が憲法の改正を声高に叫んでいるわけです。
マスコミもこの状況を正確に伝えているとはいえません。
いったい何が起きているのか、国民は知らされていないのです。
法治国家日本の危機です。暗黒の時代がやってくるのではないか、そんな危惧を抱かざるを得ません。