課題山積!教育改革。
- 2015/01/07
あけましておめでとうございます。
ブログを読んでくださっている皆様方、本年もよろしくお願いいたします。
皆様に多くのご意見をいただけるように、更新の頻度をもう少し高めていきたいと思っています。
さて昨年末の総選挙をへて、第3次安倍内閣がスタート。まもなく始まる通常国会は大きな勢力をもつ巨大与党に対峙する厳しい国会となりそうです。
今年は所属する参議院文教科学委員会で理事の役割をいただきました。野党最大会派である民主党・新緑風会の理事として、委員会では実のある真摯な議論をたたかわせていきたいと思っています。
文部科学行政を巡っては大きな課題が山積しています。
東京オリ・パラの開催される2020年には現行の大学入試制度を大きく変える旨の中教審答申が出されています。知識偏重・暗記型の現行入試を思考力や意欲などを重視するものに変えようとするものです。
詳細は当ブログでまた改めてお知らせしたいと思いますが、高校在学時に複数回受験する基礎学力テストなども検討されています。こうした制度が今の小学校六年生が大学受験をするときから導入されることとなっています。
大学入試が変わるなら、当然小学校期からの学習内容も変えていく必要があります。昨年11月には「学習指導要領の全面的な改訂」が中教審に諮問されました。教える内容ばかりでなく、これまでは現場サイドに任されていた教え方までを細かく示そうとしています。「アクティブ・ラーニング」などの理念を否定するものではありませんが、総論を形作る根本的理念にきな臭いものを感じます。
消えては浮かび、浮かんでは消えてきた小中一貫教育も盛んにその必要性が叫ばれています。僕が最後に勤務した小学校は現在廃校となり、近隣の中学校と同じ敷地、同じ校長で別の小学校として生まれ変わりました。すでに開校から数年。中央での理念よりも地方での実践が先をいっています。一律ではなく、地方に任せて主体的な改革を行わせる。こうした言わば教育的な考え方を文科省もさらに強く打ち出すべきですね。
英語、道徳の教科化、正月早々の商業紙には「起業家教育を学校で」なんて記事も目にしました。くどいようですが何かを取り入れるなら何かを捨てなければなりません。学校教育は万能ではありませんし、先生方も人間です。小一の35人学級でさえ、見直すなどと言う政府が、教育改革を成功させるための諸条件整備をすすめるのでしょうか。クラスサイズの縮少は最低限の整備です。
いずれにしても、こと教育においては、こうした課題に真正面からぶつかってまいります。
ご指導のほどどうぞよろしくお願いいたします。