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現場虐待だ!

  • 2015/08/30

先週の文部科学部会。
学習指導要領の見直しや道徳の評価などについて文科省からヒアリングを受けた。
「英語教育は小学校5・6年生で1コマ増やし週2コマ。3・4年生で1コマ。時間割が一杯で入らなければ帯で…」
「道徳の評価は文章表記。要録の改定を…」
審議官や担当課長の説明だ。
どんな実態に基づく要請かよくわからないが、次々と追加追加で教育現場へ新たな取り組みが持ち込まれる。
どんな仕事だって何かを追加すれば何かを削るのが当たり前。人員増などの環境整備もなしに負担を増やすばかりでは…。
ひと昔前のスポ根ドラマじゃあるまいし、がんばれ!努力しろ!だけでは対応しきれまい。
「現場へのこれ以上の新たな負担の持ち込み、押しつけは文科省による現場虐待だ!」
「努力で対応できる範疇を超えている。学校や職員の現状をしっかり認識すべき!」
思わず彼らに訴えた。
なぜ、教職員にこれほどまで精神疾患が多いのか。
不登校やいじめなどの課題がなかなか解決しないのはなぜなのか。
なぜ今の教育から寛容さが消えたのか。
今の子どもたちの道徳性は、昔の子どもより低いのか。
多くがとんでもない思い違いをしているのではないのか。
そして、そのことに気付こうともしない。
末期的な感さえするが、まだ間に合う。