年金積立金のリスキー運用の果てに。
- 2015/12/02
GPIFによる年金運用損が8兆円!
やっと発表された今年7月から9月の公的年金積立金140兆円の運用結果。いわゆるチャイナショックによる株式相場の暴落によって、7兆9千億の運用損があったとのこと。過去最悪の数字だ。
短期的にはマイナスだが、長期的にみてほしいとの担当者のコメントもあった。
昨年10月に株式の運用比率を倍増したことがやはり大きい。われわれはリスクを大きくする運用の見直しに強く反対したが、現政権はそうした声に耳を傾けずに強行した。懸念がまさにあたってしまったことになる。
政権の狙いが積立金の活用による株価下支えにあることは明白だ。
国民の資産を国民の意見も聞かずにリスクの高い株式運用に回し、大きな損失を出した。
ちなみに、現在の運用方針での運用を続け、仮に2008年のリーマンショックのような状況が生まれた場合、運用損は30兆円に上るとの試算がなされている。
今年の10月には海外のジャンク債への投資も始まった。さらにリスクが高まったと言っていいだろう。
多くの国民のみなさんにこうした状況を知っていただくことが重要だ。