待機児童対策。与党の本気度がみえない。
- 2016/04/07
「保育園落ちた日本死ね」というネット投稿が話題になりましたね。
保育所の増設について、この投稿が話題になる前、1月の予算委員会でも安倍総理と議論しました。
総理に申し上げたのは、保育士さんの給与アップ。小学校の教員と比較して6割程度の給与しかなく、
このことが保育士不足の元凶だと指摘しました。
総理や厚労大臣からは、「財源を確保し、保育所増に取り組んでいる」と、やる気があるのかないのかわからない答弁ばかり。
その後、投稿が話題となり、政府も重い腰を上げつつあります。しかし、あまり本気度はみえません。
その理由の第一には、保育士さんの給与アップにきわめて後ろ向きであること。
どうやら4%くらいの増でお茶を濁すつもりのようです。いまどき、他の職種の11万円も低い給与なのに、7千円や8千円の給料アップでは…。
「保育コンシェルジュを増やす」などという緊急対策も打ち出しました。
最近はやりのコンシェルジュ。いろんな場で出てくる言葉です。
相談機能の充実という意味でしょうが、そもそも保育所不足で待機してるのに、相談したって仕方ないでしょうが。
自治体によっては国に基準よりも多い保育士配置を義務づけているところがあります。
保育の質を担保しようということですね。すばらしい!
この基準を、国の緩い基準に緩和して、受け入れる子どもの数を増やせという話が出てます。
あほな!とんでもない!保育士さんたちの仕事もきつくなり、一人の子どもをみるきめ細かな保育が困難になります。
こんなことでしか、受け入れ児童数を増やせないのか…。
やはり本気度がみえません。
「保育園落ちた日本死ね」こんな声はまだまだなくなりそうにありません。
自治体の議員の皆さんとしっかり議論していく必要もありそうです。