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平昌オリンピック視察記録 part1

  • 2018/02/14

2018年2月8日から12日、3連休を利用して韓国平昌オリンピックの視察をしてきました。私たちの訪問団は東京オリンピックパラリンピック大会の成功をめざす超党派議員団。団長は馳浩元文科大臣、メンバーは萩生田光一自民党幹事長代行、松下新平自民党人事局長、馬場信幸日本維新の会幹事長、そして私。現地では東京オリパラ組織委員会の遠藤利明会長代行、河野一郎副会長はじめ関係の皆様と行動をともにしました。

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2月8日の夜に訪韓、ソウルに一泊し早朝バスにて平昌へ向かいました。約3時間バスに揺られて現地に到着。開会式前からすでに競技は開始されていて、カンヌンにあるアイススケートのアリーナでフィギュア団体予選を観戦しました。今回のオリンピックは平昌と車で約30分ほど離れたカンヌンの2都市に会場が分散されています。アクセスは車が中心ですが、この時点での混み具合はそれほどでもなく、開会式当日にしては拍子抜けの感。しかし後々大変な状況になります。

カンヌンの競技会場内にあるジャパンハウスを視察。2020年に向けた広報宣伝活動をしている施設です。東京や日本の気候、風土などがわかりやすく広報されており、多くの外国人が訪れていました。

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その後一度ギョンボにあるホテルに移動。夜の開会式に備えました。この日の平昌の気温は夕刻手元の気温計でマイナス3度ほど。こんなに暖かな?日は滅多にないと聞きました。まさに開会式日和です。

20時からの開会式に出るため早めの食事を済ませて会場に向かいました。開会式の行われる平昌はカンヌンより高標高の地です。たっぷりの厚着をして出かけました。予想通り会場に向かう一本道はひどい渋滞でした。途中で諦め約10分の距離を歩いて会場を目指しました。多くの皆さんが間に合わなかったのでないかと思います。2020の国立競技場へは公共交通機関を使って向かう方が多いと思いますが、VIPらの車だけでも大変な数になります。会場へのアクセスをどのようにするのかはやはり大変な課題です。入場チケットの代金もかなりの高額でした。東京もおそらく同様の状況になると思います。

さて開会式。寒さはそれほどでもありません。寒さ避けのポンチョやクッション、ペンライトなどが用意されていました。それぞれの椅子の背中部分に様々に変光するライトがついており、開会式も演出に一役買っていました。素晴らしいですがコストがどれほどなのか、あとで再利用できるのかなども確認したいと思います。座席数がはるかに多い東京では導入は難しいかもしれません。

会場のあちらこちらで案内のボランティアが多く立っていました。寒さのためか殆どが若い方、圧倒的に女性が多い。今大会のボランティアは確か8万人と聞きましたが、学生が多いようです。就職活動に有利になるとの噂が出回っているやに聞きました。

皆さん一生懸命に取り組んでいて頭が下がりました。ただ唯一残念だったことはハングル以外を話せる方が少なかったこと、また英語や日本語を話せる方がどなたなのか外見からは分からないことも不便さを感じました。話せる言語を各人ごとに何らかの方法で参観者にわかってもらう必要があると思いました。

開会式は素晴らしかったです。感動しました。

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寒さ対策にはかなりの予算が投入されていました。トイレの数も十分で申し分なし。会場内の混雑は一定整理されていておおむね良かったと思います。

韓国と北朝鮮の合同チームの入場行進にも大きな声援が。しかし、会場外では賛否双方の団体による抗議行動などが盛んに行われていました。スポーツと政治の難しさを垣間見た思いがしました。

混雑を見込んで帰りは閉会直前に会場を出ました。おかげで23時過ぎスムーズにホテルに戻ることができました。翌日聞いた話では会場付近の混雑で車が動かず、多くの方が未明にホテルに着いたり、列車に乗れず途方にくれた方が多かったという話も聞きました。

さて、翌日は…

(part2に続く)