これが教員の働き方改革か?
- 2018/08/31
昨日の商業紙。教員の働き方を改革するためとして、文科省が1年間の変形労働時間制導入をすすめるとあった。
以前もブログで変形労働時間制についての考えを書いたが、今回の報道を踏まえて改めて論じたい。
今回の報道の中身は簡単に言えばこうだ。先生たちは忙しい。毎日のように遅くまで仕事をしていて時間外勤務が常態化している。ちなみに法律の定めで先生たちが何時間残業しようが残業代は支給されない。そこで、忙しい時期の労働時間を今のおよそ8時間から10時間に伸ばそう。そのかわり比較的忙しくない夏休み中などの所定労働時間を6時間などに短くしよう…。
?この制度が導入されて、今の教員の長時間労働がどう是正されるのか誰か教えてほしい。
「仕事がてんこ盛り、部活動もあって今日も帰りは22時。ざっと5時間の実質サービス残業だ。校長から話があって今週は1日10時間勤務らしい。帳面上は3時間の超勤か。別にそれで早く帰れるわけでないから何も変わらんが。明日も遅くなりそうだ。今週長くなった労働時間は合計10時間だ。どうやら夏休み中に振り替えで休みが取れるらしい。夏休み中に休める日があったらどうせ消化しきれない有給を使うから別にそんなことしてもらわなくてもいいんだがな。今日の10時間勤務は校内一斉なので育休明けの同僚も同じだ。彼女は保育園のお迎えが18時までなので勤務時間の最後までは勤務できない。仕方なく時間給をとってお迎えに行っている。夏休み中に勤務時間が遅くなっても意味ないわとぼやいてる。せめて個々自由に勤務時間の長短が設定できればよいがそれでは学校は回らない。月曜日から木曜日まで10時間勤務、その分金曜日が休めるならばちょっとは楽になるが、今の職場の人員ではとても無理だし…
繰り返しになるが、どこが働き方改革か教えてくれ。昨日文科省に問い合わせたら、具体的にこのような制度の導入はまだ議論されてないと言われる。本当か。中教審の議論がこのような現場実態を顧みない数字合わせのようなやりとりに終始するとは思えないが、それでも心配だ。またひとつ対応すべき大きな課題ができた。ため息が出る。