10万円給付プランと緊急事態宣言区域拡大
- 2020/04/17
昨日16日の16時開会の議院運営委員会理事会。理事会の冒頭で、官房副長官から予定していた補正予算案について、与党調整中のため説明ができないとの話があった。先週すでに閣議決定済みの予算案。与党間調整も済んでいたものが、与党調整中のために説明できないとは…。前代未聞だ。一部世帯に30万円給付プランを国民一人に10万円給付に見直すらしいが、そんなことは従前から野党が求めていたことだ。それを拒否して30万を決めておきながら、決定後に10万円プランに変更するとは理解に苦しむ。というか何でもありの自公政権だ。
さて、この16時の理事会では、緊急事態宣言対象区域の拡大について言及があり、19時30分から議院運営委員会を開いて、政府からの事前報告を受けることが提案されました。この性急な動きも寝耳に水。国民の命にかかわる重大事なので提案を受けることとしました。
委員会では、西村担当大臣から全国すべての都道府県を緊急事態宣言の対象とすることが報告されました。会派を代表して質疑に立ちました。私からは感染者が一人も確認されていない県も含めた区域拡大の理由、各道府県知事への事前の意見聴取があったのかなどを質問しました。驚いたのは、ほとんどの県には事前に何も知らされていないこと。この委員会の時点でです。いかにドタバタのなかの決定であったかがわかります。
おそらく10万円給付を巡る混乱を、宣言区域拡大で薄めたいという政権の意思もあったのではないかと思います。
さまざま言いたいことはありますが、今は国全体が協力し合って、感染を押さえ込むことが大切です。1日も早く補正予算を成立させて、国民の元に安心を届けることが先決。だからこそ、この混乱はさけるべきでした。