直球ど真ん中

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静かに確かに。

  • 2012/01/04

少し遅くなりましたが、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2011年は、言いようのない閉塞感や先行きの不透明感が漂う中、幕を閉じました。
2012年は一転、飛躍の年にしたいものですね。
東日本の復興もいよいよ本格化します。被災地で苦しむ皆さんが一刻も早く正常な生活を取り戻すことができるよう全力をあげます。
また、復興需要の増大に連れての日本全体の景気回復も期待できます。
この苦難の道筋を大きな希望の光に変えていくことも政治の課題であると思います。
さて、年末から新年の会合や様々な報道などからは、「教育」という言葉があまり聞かれませんでした。聞こえてくるのは「税」「社会保障」「景気」などが中心。
話題となったのは、せいぜい大阪発の「教育基本条例」くらいのように思いますがどうですか。
「教育」「子ども」などは、社会や政治の重点課題ではなくなったのでしょうか。そんなことはありません。話題性が乏しいことは少し残念な気もしますが、僕は逆にそれでいいと思っています。
一人の人間の人格の完成を目指す「教育」はある意味で悠久の営みです。また個々の子どもたちにとって幼児期、小学校や中学校、高校など、それぞれの時代は一度きりしかない貴重な時代です。
政治や為政者の動向で、あちらこちらへと振り回されるべきではありません。
時代がどうあっても、誰がトップであろうと、どんな外的な圧力があろうと、常に安定したものでなければいけません。強いて言うならば、安定しつつも、子どもや学ぶものの思いや実態、社会の変容に即した柔軟なものでなければなりません。強引に方向付けされ導かれるものであってはいけないのです。
政治と絡んで、メディアに盛んに取り上げられることがない、静かに確かに改革していく、多分、そのほうが望ましい。
政治は後押しをするだけでいいのです。
新年にあたって、ふとそんなことを思いました。