10年先の安心を!
- 2010/04/23
今日は愛知と静岡の県境にある部品メーカーの労組を訪問しました。
今年の春闘では、昨年と違い、一時金も含めそれなりの成果があったそうです。
しかし、目先の成果よりも先行きの不透明さに不安は尽きないとのこと。
国内産業の空洞化によって、会社の将来が不安。10年先にどのような状況になっているか想像もつかない。今年の景況も手放しには喜べない。 こんなことを組合の幹部が切々と話されました。
確かに、人口減や消費傾向の変化によって、国内の市場規模は減少しつつあると思います。中国などアジア圏での市場拡大にともなって、それぞれの企業も海外進出が進んでいます。結果として、日本国内の産業が空洞化しつつあるのです。企業の利益そのものよりも、こうした状況によって、国内の雇用のキャパシティが減少することが大きな問題だと思います。
こうした将来不安がさらに消費を冷えこませていることも事実です。
とりあえず10年先の安心をもたらすために政治は何をすべきなのか。
少子化対策も急務です。社会保障の充実によって、余裕資金を安心して消費に回すことのできる状況を作ることも必要でしょう。既存の産業に高い付加価値をもたらすイノベーションを支援する国としての施策も重要です。
20年や30年先でなく、10年先、5年先の安心をどう作っていくのか。まさに政治の課題であり責務です。
働く仲間の切実な声を受け、こんなことを改めて考えさせられた一日でした。
明日は、早朝伏見駅で街頭活動をします。見かけたらどうぞお声がけをお願いしますね。
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