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たばこの値上げに。

  • 2010/10/05

新幹線のホームの喫煙スペース。結構な人だかりですね。
今月のたばこの大幅な値上げによって、禁煙者が増える見込みがされていますが、こんな様子を見ると必ずしもそうではないようにも思えますね。
かくいう私もかつては大変なヘビースモーカーでした。一日3箱くらいは吸ってたかな。7年前に極めて強い動機があって禁煙しました。以来、一本として口にしていません。自分は意志の弱い人間なので一本吸ってしまうと必ず喫煙が再開してしまいます。それが怖くて「ちょっと一本」というのもまったくありません。
(ちなみに強い動機というのは親父のガン死です)
今日、ある会合でJTの関係の皆さんの話を伺う機会がありました。今回の大幅増税と喫煙者の減少、財政への影響などについていろいろ考えさせられる会でした。
増税→喫煙者の減少→健康増進→医療費の抑制という一般的な考えがありますが、それはそれで間違った考えではありません。
しかし、たばこ産業に関わる多くの人々の生活があるのも事実。
すでに限界近くまで人員のスリム化をはかってきたJT関連の労働者。
増え続けるコンビニに押され、6割もの販売店数のシェアを占められ、苦しい経営が続いているたばこ販売店。
38府県で耕作、離島や山間傾斜地などの条件不利地でも耕作され、地域の基幹作物ともなっている葉たばこと農家。耕作者数はこの10年で半数以下になりました。
こうした皆さんにとってはさらなる売り上げの減少は死活問題です。
また、年間2兆円を超えるたばこ税も、その内訳をみると実に約6割が一般財源として地方の配分されているのです。
今回の増税によって、税収が増えるのか減るのか定かではありませんが、この影響を見極めることも必要です。
JTによると今年の日本の喫煙者率は約24%。ドイツの28%、フランスの26%など比較してもわかるように必ずしも高いとはいえないんですね。
喫煙者の減少はよいことだ!これまでの私の単純な考えはぐらぐらと揺らいでいます。
ただ、私はたばこをやめることができて本当によかったと思っています。いちいちたばこやライターの所在を気にしていたことや自販機を探し回ったことなどを思うと何よりも面倒がありません。
家族は本当に喜びました。
小遣い的にも助かりました。
要は、禁煙なんて自分自身が自分自身の意志で決めることです。増税などによって作為的に喫煙者を減らそうとしたことに無理があるのでは…。
待てよ。喫煙者を減らそうとしたのではなく、それは単なる口実で税収増を狙ったものだとしたら…。