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科学技術政策について。

  • 2010/11/29

今日は午前中に議会開設120年の記念式典に参加。正面玄関前で両陛下をお出迎えした後、式典に臨みました。議場に両陛下がそろってお立ちになる姿を拝見するのは初めてのこと。開会式以上に厳かな雰囲気での会でした。「帝国議会が57年、新たに現在の国会となって63年、現在の国会の期間が帝国議会のそれを上回った」との陛下のお言葉に、感動を覚えました。
さて、午後には「成長戦略・経済対策PT 科学・技術・イノベーション小委員会」と「文部科学部門会議 科学技術政策ワーキングチーム」との合同会議に出席。新聞社やテレビ局の論説委員の皆さんとの意見交換会でした。
主な論点は2つ。
1つは、従来の総合科学技術会議を改組し、新たに「科学・技術・イノベーション戦略会議」を創設することに関してです。知財、IT、科学技術政策等を整理し、より効果的な政策推進体制を目指すものです。来年の通常国会には法案提出をすべく検討中ですが、十分な議論がなされたとは言えない状況です。
2つめは、科学技術に関係する投資目標についてです。政府の研究開発投資の投資目標をGDP比1%以上とする議論です。そのためにも、なぜ今、科学技術なのか。我が国の成長戦略に基づいた明確な理論が必要です。簡単にいえば、日本はこの分野に力を入れることでしか生き残る道がないということです。
学校の指導要領の改訂では理科教育に傾注しつつ、肝心の研究投資を削るようでは政策に一貫性がありません。このままでは、大学も企業も研究の主体を海外に移し、人材も流出してしまう危惧もされています。
思い切った選択と集中が今こそ必要です。特に教育の分野には集中が…。