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教育活動の再開に向けて

  • 2011/03/23

子どもたちや学校の被災状況が気にかかります。
先週末の文科省の報道発表によると、省が把握している省関係の被害状況の中で、
亡くなった子どもや学生、教員が46人、負傷者は184人、行方不明者数は把握できていないとのこと。
亡くなったとされる数が少ないのは、学校在校中の時間帯での震災であったことも関係しているのでしょうか。校舎の中にいて難を逃れたり、一斉に避難したりしたために命を落とさずにすんだ子どもも多かったのではないでしょうか。
金曜日の午後の3時というと、小学校も中学校も高校もほとんどの学年で授業中であったのではないかと思われます。もし、下校後の時間帯、子どもたちがそれぞれの家庭で、あるいは、子どもたちだけで遊んでいるような状況であったとしたら、さらに被害が大きくなっていたのかもしれません。
流出、倒壊、全焼など物的被害を受けた学校を含む教育施設の数は6017に上ります。
避難先となっている学校は8県で610以上。
休校となっている学校は3658校。
いずれの数字も文科省が把握できたもののみです。
ちょうど年度末、進学や進級、就職、異動の時期と重なります。被災者の立場に立った特例的、弾力的配慮が必要です。特に進学や就職など新しい出発を目前に、すべてが止まってしまった若者たち一人ひとりへの対応が必要となってきます。
被災した子どもたちを他の学校で受け入れるような対応も4月のなるべく早い時期から必要となってくるでしょう。
子どもたちへの精神的なケアも阪神の例をみるまでもなく重要な課題です。
教育活動の再開に向けて、すべきことは山のようにあります。文科省も今、全力で対応しているところです。
こんなことも必要だ、今すべきことはこれだ、などのご意見がありましたら、どうぞメールでお知らせください。参考にさせていただき対応して参ります。