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子どもを守ろうと必死の親たち

  • 2011/08/13

今日は、福島の小国小学校の保護者の皆さんとお会いでき、被災地の現状をお聞きしました。
小国と言えば、いわゆる「ホットスポット」。特定避難勧奨地点にもなっている地点が多くあります。
震災後、高い放射線量を知らされても、現実の問題として避難をすることもできず、地域にとどまることを選択せざるを得なかったこと。
情報はマスコミを通じて知らされることがほとんどで、南関20ミリシーベルトを超える線量が測定されたことも、自治体や国からは何も情報の提供がなかったこと。
マニュアルもない中で、自分たちで道具をそろえ、危険極まりない除染作業をすすめていること。
そんな中、せめて子どもたちの健康だけは守りたいと、住民が力を合わせて様々な取り組みをすすめてきたこと。
仲の良い小学校の子どもたちをばらばらにしたくない、この素晴らしい地域のコミュニティを守りたいと、地域ごとでの疎開を模索していること。
子どもたちを守るために、放射能の恐怖と必死で戦いながら、それでも無力感を感じざるを得ない苦しい胸の内を伺いました。
福島の子どもたちの屈託のない笑顔に安心しながらも、こうした課題にひとつとして、具体的な見通しを語れない自分が情けなくなりました。
福島ではあと10日ほどで新学期が始まります。この地域の未来を守るために何が必要なのか、再度お話を伺うつもりです。