AIPAでの出来事②
- 2011/09/26
○ AIPA開幕!
翌日はいよいよAIPA総会開会式および全体会議。
会場はピースパレスと名付けられた首相府です。例によってポリス先導で会場へ。
開会に先立ち、ヘン・サムリン同国国民議会議長を表敬訪問しました。
ご存知の方もみえると思いますが、ヘン・サムリン氏はかつてポル・ポト政権後の新政権を樹立した方です。
今回のAIPAでは議長を務められます。突然英語での自己紹介を求められ、つたない言葉で招へいのお礼を申し上げました。
その後、開会式会場へ。
ピースパレスの巨大な会議場には、フン・セン首相、チア・シム上院議長はじめカンボジアの首脳、アセアン諸国からは国会議長・副議長クラスが並び、アセアン地域におけるこのAIPAの位置づけの大きさがうかがい知れました。
開会式中に、別室にてチア・シム上院議長を表敬訪問。カンボジア王国初代の国民議会議長です。
先般の東日本大震災にかかわり、議長から日本に対してよせられたお見舞いのお礼を申し上げました。
○ 地元が大変!
このころに地元から台風被害の状況が伝えられました。
僕の地元、名古屋市では100万人に避難勧告が出ているとのこと。庄内川や天白川に氾濫の危険が!
我が家も勧告の対象のようです。
秘書と連絡を取りつつ、被害の拡大がないことを願うばかり。
大きな被害があれば、急きょ帰国することも考えておかなければなりません。
○ 初の国際会議での演説を
その後の午後の全体会議では、日本国代表団の代表として演説を行いました。
事前に外務省と詰めた演説の内容は、
・東日本大震災に関し、各国からの支援・見舞いに対するお礼
・アセアン地域の平和・安定。特に南シナ海問題についての懸念
・アセアン内における軍事力増強傾向の抑制
・防災および原子力の安全確保に向けての協力体制の強化
・日本の原子力発電所事故収束に向けた見通し
・アセアンと日本との経済連携の強化
などです。
いざ、ステージに上がり演説を始めたら、通訳ブースのトラブルで中断。
改めて仕切りなおし、やり直しなんていうハプニングもありましたが、それはそれで各国には印象的でよかったでのは…。
やはり、震災や原子力発電所事故に関しては、各国代表が真剣に聞いている様子が壇上にも伝わりました。
一日目の会議を終え、食事を済ませてからは、ホテルから少し足を延ばしてラッフルズホテルへ。
大使館のみなさんと全体会議の反省会。
プノンペンでもラッフルズならこれでしょとシンガポールスリングを注文
演説も終わってちょっとだけ、ホッとしましたが、地元の様子が気になり、杯は進みませんでした。
(続く…)
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