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日本の国際競争力

  • 2011/10/05

ある方から、「国際競争力年鑑」という本を見せていただきました。
世界の主要国59カ国の国際競争力を項目ごとに順位付けしてある本です。
年鑑によると、日本の国際競争力は59カ国中26位。90年代には1位であった順位もずいぶん下がりました。
内容を見るとなかなか興味深いことがあります。
日本の持つ弱みと強みを羅列してみます。
日本の弱み  為替レート58位、製造業の海外移転リスク58位、生活費58位、国の債務59位、法人税率の高さ58位、電力などの産業用コスト49位、大学教育の活用機会49位、などなど。
日本の強み  外貨準備高2位、消費税率の低さ3位、社会的責任の履行5位、働くものの教育レベル5位、労働者の熟練度6位、労使関係の良好さ7位、環境技術の高さ2位、などなど。
ついでにいうと、政治の安定さは55位。
僕なりの解釈はこうです。
「日本は、国内で仕事を興し、続けていくには大変厳しい環境がある。そしてそれを解決しきれない政治の責任も大きい。こうした厳しい環境の中で、日本国民のつつましやかさや社会性の高さ、働く仲間のわざ、教育のレベルの高さで、なんとかもちこたえている。」
もちろん国際的な競争力が国力のすべてではありません。
国民すべてが安心して生活できるようにするために今、何が必要で何をすべきか、それを考えるためのヒントであることは間違いないでしょう。
さて、閉会中の国会ですが、明日は僕も委員を務める東日本復興特別委員会が開かれます。総理も入りテレビも入ります。
3次補正にむけての議論も進んでいます。概算要求も出そろいました。白熱しています。