直球ど真ん中

TOP >  直球ど真ん中 >  大臣の失言?

大臣の失言?

  • 2011/10/19

参議院民主党の仲間とともに、研修を兼ねた福島視察にでかけてきました。
初日の会場となったホテル(旅館か?)には、野田総理や参議院会派から出ている4人の大臣もみえて、それはそれはものものしい警備でした。
とにかく短い休憩を挟んで午後から5時間ぶっ続けの講演、意見交流。
なかでも、平野達男復興担当大臣の被災状況や復興状況の説明は大変参考になりました。
極めて残念なことがひとつ。
今朝の新聞などで報道されていますが、この平野氏が講演の中で「逃げなかったバカなやつが…」と失言したとされています。平野氏はこの発言についてその後陳謝したとのこと。
確かに発言の一部を文字だけで追うと、思慮深さに欠けた発言となるのかもしれません。
しかし、講演のくだりはこうです。
農家の方や消防団の方などがやむなく津波に襲われてしまったことなどを説明された後、ご自身の高校時代の友人のことを「逃げれば助かったのに逃げなかったバカなやつ」と表現されたのです。
少なくとも僕には、仲のよい旧友の死を受け、なぜ逃げなかったんだ、なぜ死んでしまったんだという大臣のつらく悲しい思いが伝わってきました。仲がいいからこそ「バカなやつ」という表現となったのだとも思います。
記者の方も同様に感じられたのではないかと思います。
それが遺族の皆さんの心を踏みにじる失言と報道されるとは…正直に驚きました。
大臣が昼夜を問わず、復興にむけて奮闘されていることを知らないのか。そんなことよりも言葉の端をつかまえて非難することの方が大切なのか。そんなことにどれほどの意味があるのか。
ましてや、発言を非難する野党の幹部のコメントまで…。
残念でなりません。マスコミの皆さんには、正確に被災地の状況や政治家の思いを伝えてほしいと心から思います。