直球ど真ん中

TOP >  直球ど真ん中 >  年度の始まりに思うこと

年度の始まりに思うこと

  • 2013/04/02

新しい年度がスタートしました。
新しい職場、新しい仲間との出会いの季節。
緊張感と戸惑いが交錯しつつも、何となく心躍る季節でもありますね。
どうぞ、この一年間もそれぞれのお立場で充実した毎日を過ごされるよう祈念しております。
政治家というのは、実は年度の変わり目があまり関係のない仕事のようです。
日切れ法案といって、年度内に効力の切れる法を再度審議し直すものがいくつかあります。
僕らにとってこの季節のある意味最大の関心事は、この日切れの扱いをどうするのかとかなわけです。
こんなところをみても、やや世の中と乖離しているのかも知れないと思ってしまいます。
このところテレビを見ていて「えっ?」と思うことがありました。
中日ドラゴンズが赤いユニフォームを着て、青いユニフォームのベイスターズと試合していたり、西尾由佳理アナが「めざまし」に出ていたりすると、いったい何が起きているのかと驚きます。松井選手に国民栄誉賞なんて聞くと「えっ?松井さんって引退したんだ」と今更ながらに思います。
きっと友人たちはこういう情報を事前に得ていて、僕か驚いた話をしても「ふーん、それで。知らなかったの?」なんて言われそうで、この驚きを素直に表せない。
つまりは、ひょっとしたら政治・政策や選挙以外に何も知らないのではないのかという不安が自分の中には確かにあるのです。これはいけないですね。皆さんの代弁者である政治家としては最悪です。
そう言えば、映画も見ないし、ファッション誌なんかもほとんど読まないし、音楽を聴くこともめっきり減ってカラオケに行ってもたぶん新しい曲はわからない。視察以外に旅行にいくこともないし、好きなゴルフもご無沙汰で、飲み会は政治の話ばかりとなる。
身近な若者代表のわが娘ともあまり顔を合わせることもない。
これで、若い世代や子どもたちや勤労者の味方だなんていっても、説得力がないような気がします。
昔、勤めていた学校で数週間の休み?をいただいて、海外の学校巡りをしたことがあります。もちろん教委派遣の研修です。
帰ってきて、旅先でのトラブルや出会った人々の話なんかを思うがままにクラスの子どもたちに話します。やつらがぐいぐいとこちらの話に乗ってくる。「先生の話を聞いて決めた。おれも外国に絶対行く!」なんて作文に書いてきたりします。結構効果的な国際理解教育です。
社会の時間が先生の旅行話でつぶれちゃうわけですね。でもそれでいいと思っていました。幅広な経験を子どもたちに伝えることも教育だと信じてましたから…。
気をつけないと頭でっかちになる。
今月は時間を見つけてでかけよう。地元の選挙が終わったら、被災地の子どもたちに逢ってこよう。