学校外の勉強時間増の報に思うこと。
- 2016/02/13
先日の商業紙に興味深い記事がありました。
子どもたちの学校外での学習時間が増加傾向にあり、小学校5年生では過去最長となったとのこと。
小5と中2を例に挙げると、小5は01年の71分から、15年は96分に。
中2は01年の80分から、15年は90分に。
大幅な増ですね。
01年ごろといえば、私も小学校の現場にいました。このころ小5の担任もしましたが、かれらが毎日70分も勉強してた?
ピンときませんな。学校によっていろいろでしょうね。
学校外の学習ということで、当然ながら学習塾での学習時間も入ります。
おそらくこの時間が大きく伸びているのではないでしょうか。一度他の統計も調べてみる必要がありそうです。
宿題も昔に比べれば増えているようです。こうしたことが総じて学習時間の増につながっているのではないかと思います。
こうした数字を見ると、学習に打ち込むことのできる環境の格差が気になります。全体が増える反面、全く学習に取り組まない子どもも増えている、こんなことでは意味がありません。
もうひとつ目を引いた記事があります。子どもたちの意識調査。
「学校の勉強が何に役立つか?」という問いに対して、「会社や役所に入って出世するために役に立つ」とした子どもが、小5で06年の70%から、15年は79%に。中2で06年の74%から81%に。
「お金持ちになるために役立つ」とした子どもが、小5で06年の48%から58パーセントに。中2で49%から61%に。
まさに教育の経済学ですね。親の意識のあらわれでしょう。否定はできませんが教育の目的としてこれがすべてとは思いません。
出世やお金も重要ですが、とにかく子どもたちがそれぞれもっている持ち味を、将来に社会の中で生かしてほしいな、そのために学習は必要なのだと思っています。