アベノミクスを数字で評価する。
- 2016/02/25
第2次安倍政権誕生後3年あまり。総理が誇らしげに成果を語るアベノミクス。
経済政策には明暗、表裏さまざまある。
本当にアベノミクスは成功しているのか。
アベノミクスは実はうまくいってない。まやかしでないのか。
いくつか数字をあげてみたい。
民主党政権の最後と、それ以降のアベノミクスを経て今の状況との比較だ。
統計を得られる時期も一定ではないので、できるだけ近い数字ということでご理解願いたい。
様々な団体の調査も入っているので、数字のばらつきもあるだろうが、概ねの傾向として受け止めていただきたい。
給与月額 31万4127円 → 31万3856円
正規従業員 3340万人 → 3304万人
非正規従業員 1813万人 → 1980万人
年収200万以下 1782万人 → 1831万人
年収1000円万以上 107万 → 116
貯蓄ゼロ世帯 26% → 31%
生活保護世帯 153万 → 163万
労働分配率 72.3% → 69.5%
サラリーマンお小遣い 男性 39756円 → 37642円
待機児童 22741人 → 23167人
企業の内部留保 304.5兆円 → 342.8兆円
デパート総売上 7166億円 → 7098億円
公共事業予算 4兆5733億円 → 5兆9737億円
政府としてあえてふれづらいであろう都合の悪い数字をいくつかならべてみた。
もちろんこれ以外にもいくつもある。
好転している数字もある。
税収は消費増税分を含めずとも、4兆円弱伸びている。
完全失業率は0.9%下がった。
株価は上がり、企業の経常利益も16兆円伸びている。
実質GDPは9兆円プラスだ。
しかし個人消費は落ち込んでいる。
この経済政策は成功しているのか。次の3年後にはいったい何が起きているのか。
多くの方が明るい見通しをもっているのか。
我々は野党である。アベノミクス型格差容認トリクルダウン経済政策を否定し、
民主党型暮らし優先ボトムアップ型経済政策を堂々と訴える。