コロナ感染、数字は実態を現すか。
- 2020/03/16
今日の予算委員会で示された資料を見て愕然とした。新型コロナウイルスに関して、帰国者・接触者相談センターへの相談件数の都道府県別一覧と検査実施数一覧だ。通常、感染が心配な方は、はじめにこの帰国者・接触者相談センターに相談する。その後、要件を満たせば帰国者・接触者外来を受診。さらに必要が認められればPCR検査で感染の有無を調べる。
昨日現在で、感染が多いのは、北海道148人、愛知121人、大阪106人、東京90人など…。これが感染の実態を本当に示しているのか、これは正直分からない。
愛知県、3月10日時点で、相談件数1456件、外来受診264人、検査実施243人
東京都、3月10日時点で、相談件数19496件、外来受診493人、検査実施216人
相談件数は、東京が愛知の13倍以上、外来受診も倍近くあるにもかかわらず、検査人数は愛知の方が多く、感染が確認された人数も愛知の方がはるかに多い。
これはなぜか。いったいどちらが感染がより拡がっているのか。なぜ数字上このような違いがでるのか。こうした疑問を持つ声は多い。これまでも委員会などで議論がなされてきたが、説得力ある説明は未だない。